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エイサップ・ロッキー、ロウリー、リードら参加 ジェイデン・スミスが待望のアルバムを発表

f:id:cassidy211:20171120040003j:imageウィル・スミス(Will Smith)の19歳になる息子で、リメイク版『ベスト・キッド』や『アフター・アース』といった映画への出演で知られる俳優でもあるジェイデン・スミス(Jaden Smith)が、ヒップホップ・アーティストとして初のフル・アルバムとなる『SYRE』を17日に発売した。

 

今やラッパーとしてというよりハリウッド俳優として認知されているウィル・スミスを父に持つジェイデン・スミスは、アカデミー賞主演男優賞候補にもなった父ウィル・スミス主演映画『幸せのちから』(2006年、原題『The Pursuit Of Happyness』)で息子役を演じ、8歳で俳優としての道を歩み始めた。その後、2010年にはリメイク版『ベスト・キッド』で主演を務め、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)による主題歌“Never Say Never”にも参加し、初めて公の前でラップを披露。母親ジェイダ・ピンケット・スミス(Jada Pinckett-Smith)も女優業の傍らバンド活動をしているという環境で育っただけあり、両親同様に音楽への興味を持ったジェイデンは、2012年、14歳で無料ミックステープ『The Cool Cafe: Cool Tape Vol. 1』を発表して本格的にラッパーとしてのキャリアをスタートさせた。

 

俳優としては再び父子共演となった『アフター・アース』や、Netflixドラマ・シリーズ『ゲットダウン』 などに出演、一方でラッパーとしてもミックステープ『CTV2』を始め、インターネットを中心に楽曲を継続的に発表し、また、同じく俳優としての顔を持つチャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino)の『Kauai』や、現在“rockstar”が全米シングル・チャート1位を制覇しているポスト・マローン(Post Malone)が昨年発表したミックステープ『August 26th』、キッド・カディ(Kid Cudi)の『Passion, Pain & Demon Slayin’』、タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)の『Flower Boy』、エイサップ・モブ(A$AP Mob)の『Cozy Tapes Vol. 2: Too Cozy』など人気ラッパーたちの作品に参加し、着実にキャリアを築いてきた。

 

比較的小柄で細身ということもあり、レディースの服をよく身に付ける時期もあり、特にスカートを履いた姿が話題になるなどファッション面でも注目され、ルイヴィトンの女性服の広告モデルを務めたことも話題になったジェイデンだが、2015年にはMSFTSrepという自身のアパレル・ブランドを立ち上げたほか、再生資源に着目したペットボトルで話題の天然水「JUST Water」に両親と共に参画、また日本の制作会社も関わったNetflixアニメ『ネオ・ヨキオ』で主役の声優だけでなく共同プロデュースも務めるなど、若きビジネスマンとしても活躍。米TIME誌による「世界でもっとも影響力のある10代」では、4年連続で選出されている。

 

19歳の誕生日を迎えた今年7月には、自身のレーベル MSFTS Musicと、ジェイ・Z(JAY-Z)率いるRoc Nationとのパートナー契約を発表。そして、ついにジェイデン・スミスが公式デビュー・アルバム『SYRE』を発表した。全17曲となるこのアルバムは、昨年先行してミュージック・ビデオが公開されていた“Fallen”や、Roc Nationとの契約発表時にリリースされた“Watch Me”と“Batman”などを収録。ゲスト・アーティストには、ここ数年活発に交流しているエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)や、『ゲットダウン』 のサウンドトラックに提供された“Losing Your Mind”でもコラボレーションしていたロウリー(Raury)らが参加。フィーチャリング・クレジットこそ無いものの、1曲目の“B”には妹ウィロウ・スミス(Willow Smith)による歌がフィーチャーされている。

 

制作陣も、父ウィル・スミスも手がけていたベテラン、OmARRことオマー・ランバート(Omarr Rambert)や、ザ・ルーツ(The Roots)やジャジーファットナスティーズ(Jazzyfatnastees)作品に関わったメルヴィン“ケイオス”ルイス(Melvin “Chaos” Lewis)、ゴスペル畑でも活躍するジョサイア・ベル(Josiah Bell)など、『The Cool Cafe: Cool Tape Vol. 1』を手がけた顔ぶれも多い。また一方で、曲名をつなぐと「BLUE」になる冒頭の4曲を含む計6曲を、チャンス・ザ・ラッパー(Chance the Rapper)“Angels”などのプロデュースでも知られる鬼才リード(Lido)が手がけているのも目を引く。他にも、ドレイク(Drake)やクリス・ブラウン(Chris Brown)らを手がけてきたクリスチャン・リッチ(Christian Rich)、T-ペイン(T-Pain)作品への参加で知られるヤング・ファイア(Young Fyre)らも参加している。

 

トラップ・ビートに乗った“Batman”など現行ヒップホップを中心とした内容だが、くつろいだ歌声を聞かせるR&B調の“Fallen”、アコースティックなバラード“Lost Boy”、ダンス・ビートから一転してフォーキーに展開する“Falcon”などもあり、先日TV番組でも披露された“Watch Me”はロックからの影響が強く感じられる。今年3月のiHeartRadioのインタビューでジェイデンは、「新たなジャンルに取り組んでいるんだ。ポップ・ランク(Pop-Runk)と呼んでるんだけど。自分でも何を意味する言葉なのか分からないけどね。未知のもの、理解できないもの、言葉で表現できないものがポップと融合したもの。ポピュラー・カルチャーの全てをミックスして、新しいものを世界に見せたいんだ」と意気込んでいた。なお、Instagramなどの写真や、Twitterで公開した予告編映像では、副題のような形で『SYRE』のそばに「A Beautiful Confusion」(美しき混乱)という文言も載っている。

 

 

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